<気になる記事> 蛇を入れれば、ゆでガエルの意識は簡単に変わる。

ゆでガエルの意識を変えるのは簡単だ。ヘビを放り込めばいい
小林喜光 [三菱ケミカルホールディングス会長]
http://diamond.jp/articles/-/112526

以下気になるフレーズを抜き書きしておきます。

◆ 日本は、社会も企業も経営者もゆでガエル状態だ

◆ CDやDVDを作っていた三菱化学メディアを再建した話は連載でも述べましたけど、
そこに至るまではやはり組織としてはゆでガエルだった。
ぬるま湯に気持ちよく浸かっているうちに絶命してしまう。

ゆでガエルの組織や人を変えるにはヘビを放り込むしかないのです。
三菱化学メディアの場合だと、

「1年以内に再建に向けた結果を出さないと事業から撤退する」

という本社方針がヘビになった。
本社は、再建にめどをつけて少し事業価値をつけてから売ろうというのが本音だったのでしょうが、
いずれにしても方針は大きなヘビだったのです。

◆ 「われわれはどうあるべきか」という哲学的な問いや、考え方の基本をつくるための取り組みが、今の日本社会には希薄すぎる。
基本となるべきはやはり哲学です。

◆ 既存のエリートは、インターネットの時代になって社会をどう解釈すればよいのか分からなくなってきている。
ネット時代の到来によって、従来の権威やヒエラルキーの源泉であった「情報独占」が崩れ、
権威やヒエラルキーの存在のための骨を抜かれてしまっている。
にもかかわらず対処策が分からない。現在はそんな時代ではないですかね。

(このあたりは、People’s mindが去年から語っている
・権威レス
・集合知
・論理思考
・淘汰の速度UP
などにつながります)

◆ 哲学がない経営者は、会社をサステイナブルにできない

◆ 「研究所がいい成果を出してくれないから業績も伸びない」なんて寝惚けたことを言っている経営者もたくさんいます。
まず会社の経営方針があって研究テーマもあるというのが経営のイロハのイでしょう。
なのに相撲のタニマチみたいに「とにかく勝ち越してくれよ」と願っているばかり。

コメントを残す